糖尿病になった原因を探る ~潜在意識から病気を治す退行催眠療法~セッション事例3

「潜在意識から病気を治す退行催眠療法」モニターセッションの事例紹介、第3弾です。

今回は、3年前から糖尿病を患っておられるC様。漢方薬のおかげで現在数値は良くなっているが、コレステロール値や血圧も高く、なんとか治したいということでセッションを受けに来られました。

カウンセリングでお話を伺うと、糖尿病になる方の精神的な要因の一つをC様もお持ちであることがわかりました。そこで、C様独自の原因と、どうしたらC様が健康になれるのかについて、退行催眠療法で潜在意識を探ってみることにしました。

やりとりのすべてを掲載すると非常に長くなってしまいますので、後半のまとめの部分をご紹介させていただきます。(退行催眠中の実際のやりとりを録音したものから、書き起こして編集しています)

病気の原因と、健康になる方法を探る

C様は、ストーリー性のある一つの過去をじっくりと体験されるのではなく、静止画のような場面をたくさん体験されました。その後、C様の魂がゆっくりと休める場所へ誘導しました。

ラナヒ(以下、L):進めましたか?

C様(以下、敬称略):…………………(長い沈黙)

L:まだかな。

C:……………………(長い沈黙)

L:……行けましたか?

C:…………………まだです…

L:進みにくい感じがしますか?

C:はい。

L:どうしてかな。

C:………………

L:ゆっくり休める場所、見つけにくいですか?

C:うーん………。

L:それでは…うーん、そうですね…あなたがイメージできる、最も美しい場所、そこに行ってみてください。どんな場所でも、あなたの好きな場所で良いですよ。

C:…………………(長い沈黙)

L:行けましたか?

C:いいえ、まだです。

(中略)

L:行けましたか?

C:……はい。

L:そこは、どんな場所ですか?

C:高台…。

L:うん。高い所……周りには何がありますか?

C:…………木がたくさん生えています。

(中略)

L:それではね、今まで見えた場面々々を振り返って、まとめていきましょう。

(見えた場面を確認)

L:こうやって見てきた…まあ、場面々々ですけれども、これらの場面から、病気になった原因とか、あるいは健康になるためにはどうすればいいかなど、何か気づきは得られましたか?

C:うーん…なんか、自然の中に帰ること…。

L:自然、お好きなんですか?

C:はい…嫌いではないです。

L:もしかして、最近、自然の中にいる時間が少ないとか?

C:あー、それはあると思います。やっぱり…出かけていかないと、なかなか。

L:うんうん。…他に何か、気づきはありましたか?

C:………………………(長い沈黙)

L:割と、周りに人がいなくて、一人でいる場面が多かったですね。

C:そうですね。

L:あと、「何も感じない」っておっしゃることも多かったですね。

C:ええ……。

L:そのことから何か、気づきは…得られましたか?

C:特に…一人でいることが…何か、あれなのかなぁ…やっぱり私にとっては、結構…自分になれるっていうか…気疲れもせず…楽に生きられる方法なんですかね。

L:今は、一人でいる時間というのはあまり取れないんですか?

C:まぁ…あの…そうですね…どうしても、人の中にいることが多いですけれど、でも…やっぱりその中においても、できるだけ一人になる時間…取るようにしています。で、一人でいる時間は好きです。

L:うん。……普段から、ご自分の感情はあまり感じないほうですか?

C:そうですね……。

L:うれしい、悲しい…とか。

C:あぁ…。

L:ご自分の感情…普段から…喜び、とか…。

C:うん、あの…喜び…うれしいとか…そうだなぁ…感じないほうではないと思いますけど…そう、でも、喜怒哀楽はあんまりないかもしれないですね。

L:あまり感情を表に出すことがない…ですか?

C:あぁ…それはあるかもしれない…はい。

L:すると、今の時点で、病気になった原因はどのように思われますか。

C:うーん…やっぱりその…自分を…なんだろう…閉ざす、閉じ込めていることが原因なのかな…。

L:自分を閉じ込めているように感じます?

C:……………。

L:自分を解放していないように感じるんですか?

C:うんと…そうですね…まぁでも、50代位からは、もう好きなことをやって、自分の行きたいところに行き、食べたいものを食べ、やりたいことをやってっていうふうにずっと心がけているので、あの…そういう意味においては……もう自己表現もしているし、わかりやすく生きていると思うんですけれど、ただやっぱり潜在的に、あの…きっとそういう要素が…多分にあるんだと思います。それはやっぱり…団体…せんでそういうシーンになったときに、なんだろう…こう…無条件で、あの…なんていうのかなあ…わーってこう喜べないみたいな… こう…ちょっと冷めてるみたいな… そういうところがあるかもしれないですね。だから…ちょっと… 1歩…離れたところで見てる自分がいるかな。

L:そうすると…どうしたら健康になれるかというのは、どのように思われますか。

C:うん…やっぱりそういう囚われをなくし、なりたい自分になる。そうだったらいいとか、こうした方が良いというのは、自分の中にあるので、それはやっぱり何かブロックしてると思うんですね、だから……囚われをなくし、あるがままの自分に戻る。

L:はい。それでは、ハイアーセルフに聞いてみましょうか。

C:はい。

ハイア―セルフとの対話

(ハイヤーセルフを呼び出す)

L:どんな姿で現れてくれましたか?

C:……………

L:どんな姿でも大丈夫ですよ。

C:なんか…白い…頭巾をかぶった魔法使いのような…斧…じゃないな、杖、を持った…方。

L:うん、いいですね。では、そのハイヤーセルフから発せられているエネルギーを感じてみてください。……どのようなエネルギーを感じますか。

C:うーん…なんか…あったかい感じ。

L:いいですね。

(ハイアーセルフと意識を交代)

L:Cさんのハイアーセルフ、出てきて下さってありがとうございます。Cさんのために、いくつか教えていただきたいことがあるのですが、よろしいでしょうか。

C:はい。

L:ありがとうございます。それでは…Cさんが病気になった原因をあなたはどのように捉えていますか?

C:過去の…幼少期におけるトラウマ…になった出来事で、性格が形成され、大なり小なりの影響を受けた。

L:幼少期に受けたトラウマとは、具体的にどのようなものですか。

C:自分の…人生観が…否定され、屈辱に満ちた…いじめ……疎外感……そういったストレス…。

L:すると、病気になった原因とは…いじめ…になりますか?

C:時間も経過しているので、そればかりとは言えない…と思いますが…そのことにより、病気が引き起こされ、その病気により、必要のない投薬が行われ、それが…長年年数が経過した今、病気という形でまた現れた。

L:うん、なるほど。子供の頃に入院したときの投薬…ですかね。それが長年経過して、影響を与えているということですね。

C:はい。

L:すると、Cさんはどうしたらこの病気を治すことができますか?

C:やっぱり、食生活の改善と、運動量を増やし、睡眠もよくとり、自然に親しむこと。

L:ありがとうございます。それでは、Cさんからあなたに質問なのですが、Cさんが今生生まれてきた役割…ですね、それを教えてください。

C:人のために役に立つこと。

L:人のために役に立つことなんですね。では、Cさんが前世でクリアできなかった課題があったら教えてください。

C:自己中心的であり、他者を…思いやることができなかった。

L:その課題を持っているからこそ、今生は人のために役に立とうとされているんでしょうかね。

C:はい。

L:ありがとうございます。あともう一つなんですが、今回の、Cさんが体験してこられている人生の内容は、Cさんご自身が自分で選んできたのでしょうか。

C:はい。全て自分のシナリオ通りだと思います。

L:ありがとうございます。それでは最後に、あなたからCさんにメッセージがありましたらお願いします。

C:何事も恐れないで、自分らしく、命輝かせて生きてください。

L:以上でよろしいですか? もっとありますか?

C:ご縁のある…皆さんと…仲良く過ごしてください。

L:はい、ありがとうございます。

(C様に意識を戻して解催眠)

終わりに

C様は、ご家族や会社のためにずっと奔走してこられたそうです。常に他人の心配をして、他人の責任まで引き受けておられたようです。

一般的に、糖尿病になる方の精神的な要因の一つに、他人の世話をしすぎて自分のことをおろそかにしているというものがあります。他人に奉仕してばかりいて、自分のアイデンティティを失っているのです。退行催眠中に、C様の感情があまり出てこなかったり、ご自分の魂がゆっくり休める場所やご自分が美しいと思う場所になかなか行けなかったりというところからも、ご自分のことがよくわからなくなっているということがうかがえると思います。

人生の目的が「人のために役に立つこと」ですので、そのために人に奉仕しすぎてきたということもあるのかもしれません。しかし、人の役に立つためには、自分自身のケアもしっかりしておくことが大切です。おぼれている人を助けるのに、自分もおぼれていては助けることはできませんし、空っぽの水筒から人に水を与えることはできません。人を助けるためには、自分に余裕があって、十分に満たされている必要があるのです。

自分自身のケアとは、自分がやりたいことをやるというのももちろん大切ですが、子ども時代の自分を癒してあげることも大切です。子ども時代は、その人の人生の土台です。土台がしっかりしていないと、家を建てても崩れやすくなってしまいます。

ハイアーセルフも仰っていた通り、幼少期の家庭環境やいじめも大きな影響を与えていると思われます。もしかしたら、親のケンカや暴力が飛び火してこないように自分を押し殺したり、親に何を言っても希望が叶わないので自己主張しなくなったり、いじめに遭ったのが辛すぎてあまり感情を感じないように自分でブレーキをかけたり……などということがあって、ご自分のことがよくわからなくなっているのかもしれません。

病気を治すためには、食生活の改善や運動量を増やすなどの対策もとりつつ、生き方を見直し、ご自分の子ども時代を癒してあげることが根本的な解決につながるのではないかと思われます。ぜひ、積極的にインナーチャイルドを癒す機会を作っていただければと思います。

C様、モニターへのご協力ありがとうございました。
   


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