退行催眠療法Q&A

退行催眠療法について、よくある質問と答えをまとめてみました。セッションを受けるかどうか迷われた時や、退行催眠療法について不安や心配があるときなどに参考にしていただければと思います。今後も、新たなご質問があれば追加していきます。

ちゃんと催眠に入れるかどうか心配です

Q. 催眠療法を受けるのが初めてで、催眠状態にちゃんと入れるかどうか心配です。コツのようなものはありますか。

A.催眠状態は、睡眠の前後や、お風呂上りにリラックスしてボーっとしているような状態とほぼ同じです。そのような状態は、皆さん毎日自然に体験していますよね。ですから、催眠に入れないということはまずありません。

催眠状態とは、非常にリラックスした集中状態のことです。催眠状態に入っても意識がなくなるわけではありません。リラックスはしているけれども、私の声には集中している、そのような状態です。たまに、催眠中に「催眠状態に入っている気がしません」と言う方がいらっしゃいますが、それでいいのです。特別な意識状態に入ったという感覚はないのが普通です。

うまく催眠状態に入れないとしたら、それは「期待のしすぎ」ではないかと思います。例えば、遠足の前日に楽しみにしすぎて興奮すると眠れなくなるように、催眠も「どんなドラマチックな過去世が見られるんだろう」などとワクワク期待しすぎると、興奮してしまってうまくいきません。

うまく催眠に入るためのコツは、「リラックスすること」です。セッションではリラックス誘導も行いますが、あまり期待しすぎず、「潜在意識が見せてくれるものなら何でもいいや、潜在意識に任せよう」というような楽な気持ちで臨んでいただければと思います。

過去世はどのようにして見るのでしょうか

Q. 過去世を見るなんて私には難しいような気がします。どのようにして見るのでしょうか。

A.セッションでは、まずリクライニング・ソファにあなたの楽な姿勢で座っていただいて、リラックス誘導を行います。十分にリラックスしていただいてから、過去へと誘導します。あなたは私の言葉に従って、イメージしたり感じたりします。

例えば、私が「青い色を思い浮かべてください」と言ったら、あなたは思い浮かべることができますか? 多分簡単にできたでしょう。では、「ケーキを思い浮かべてください」と言ったらどうですか? チョコレートケーキでもいちごのショートケーキでも、なにかのケーキを思い浮かべることができたでしょう。過去世を体験するのもこれと同じようなものです。あとは、直感的に浮かんだもの・感じたことをお話しいただければ大丈夫です。

うまく進めるコツとしては、あなたが思い浮かんだもの・感じたことをできるだけ詳しく私に話していただくことです。話していただかないことには、私はあなたが何を見ているのか、何を感じているのかがわかりません。もちろん私からも質問しますが、あなたからもできるだけ詳しく話していただいた方が、セッションはスムーズに進みます。

あなたの見ているものが何を意味するのか、そのときわからなくても問題ありません。考えたり判断したりしようとすると、顕在意識が働き出してしまいます。分析や判断は後でいくらでもできますので、その場では体験することに集中し、私に状況を教えてくださいね。

退行催眠療法は、私とあなたの共同作業です。お互いに協力し合って、よいセッションにしましょう。

興味だけで受けてもよいのでしょうか

Q. 自分にどのような過去世があったのか興味があります。特に悩みはないのですが、興味だけで前世療法を受けてもよいのでしょうか。

A.興味だけで受けてはいけないということはありません。ただ、目的が明確でないと、潜在意識もどのような過去世をあなたに見せればいいかわからないので、漠然とした体験になってしまうかもしれません。

例えば、「〇〇時代の過去世を知りたい」とか、「今生の目的がわかる前世が見たい」など、ある程度の意図は設定した方がうまくいきます。あなたはなぜ過去世を知りたいと思ったのでしょうか? おそらく何か理由があると思います。理由を探っていけば、あなたにピッタリの意図が見つかるでしょう。

前に受けたときは、あまり見られなかったのですが…

Q. 前世療法を以前受けたことがありますが、そのときはあまり過去世を見られませんでした。今回また受けてみようかと思いますが、また見られないのではないかと心配です。

A.あなたに見せる過去世を選ぶのは、実はあなたのハイア―セルフです。以前受けた時はあまり見られなくて物足りなく思ってしまったかもしれませんが、ハイア―セルフはとても優しいので、あなたの癒しの道の最初のハードルを少し低めに設定していたのかもしれません。急激な変化によって、あなたがバランスを崩してしまうことのないようにするためです。

なんにせよ、あなたがそのとき見るべきもの・感じるべきことは、ハイア―セルフはきちんと用意してくれています。あなたが拒否しない限り、必ず受け取れます。どうぞ、ハイア―セルフを信頼してくださいね。

また、何事も初めてよりは回数を重ねた方が上手になります。退行催眠も、基本的に回数を重ねていくとより見やすくなります。以前受けたことがあるなら、次回はもっと深い体験ができる可能性が高いですよ。

自分にできるとは思えないのですが…

Q. モニターさんのセッション事例を読みました。モニターさんの意識が他人の中に入ってその人になりきって話したり、ハイア―セルフの意識が出てきて話したりしていてすごいと思いましたが、自分にそのようなことができるとは思えません。モニターの方々は、きっと何か特別な能力を持っている方々なんですよね?

A.モニターの皆様は、決して特別な能力を持っているわけではなく、普通に生活している方々です。退行催眠療法を受けるのに、特別な能力は必要ありません。

潜在意識は宇宙の叡智や超意識とつながっています。ですから、普段は思いつかないような深い洞察や気づきも、催眠状態なら得られやすくなります。また、私たちは深いところではすべてつながっているので、他人の意識ともつながってその人になりきって話すこともできます。これは、どなたにもできることなのです。

さらに、潜在意識はハイアーセルフともつながっていますので、催眠状態ではハイア―セルフになり代わって話すこともできます。その時は、ハイア―セルフの意識が優位になって、自分が何を話したかほとんど覚えていない方もいますし、逆に自分の意識の方が優位で、ハイア―セルフの意識と交代したような気はしないという方もいます。また、ハイアーセルフの意識と自分の意識が両方あって、ハイア―セルフが話すのを自分は横で聞いている感じ、という方もいます。

そもそも、ハイアーセルフとは自分自身ですから、交代したような感覚がなくても問題ありません。ハイア―セルフは、普段から常に私たちにメッセージを送ってきてくれています。ふっとひらめくとか、直感的に感じるとか、虫の知らせといったものがそれです。ですから、心に浮かんだことをお話しいただければ大丈夫です。

モニター様のハイア―セルフがたくさんお話しされているのを読むと、「自分にはできないのではないか」と思われるかもしれませんが、やってみると意外とできます。それに、話す量が多ければ良い、少なければ悪いというものではありません。ほんの二言三言であっても、それはあなたの癒しに繋がる貴重なキーワードとなります。もっと言えば、言葉が何も浮かんでこなくてもいいのです。ハイア―セルフのエネルギーを感じるだけでも癒されます。

それまで一人で頑張ってきて、守ってくれている存在がいるとは思っていなかった方が、ハイア―セルフの存在を初めて感じて「私にもハイア―セルフがいたんですね!」と喜ばれたことがあります。また、ハイアーセルフが流暢にたくさん話してくれたのに、ご自分はまったく覚えていなくて、「自分にこのようなことができるとは思わなかった」と驚かれた方もいます。(何を話したか全く覚えていなくても、録音しておきますのであとで聞くことができます)

退行催眠療法の体験は人それぞれです。事例はあくまでも事例であって、あなたはそのときのあなたに必要な体験をするのです。どうぞ、ハイア―セルフが用意したあなた独自の体験を楽しんでくださいね。

過去を見るのが怖いような気もします

Q. 退行催眠療法を受けてみたいのですが、なんだか怖いような気もしてためらっています。

A.退行してどのようなものを見るかわからない、何か恐ろしい過去を見るかもしれない……そのように思って、退行催眠に怖さを感じる方もおられるようです。

そのような方には、はじめに安全な場所を作ってから退行します。退行中にもし恐ろしくなったら、いつでもその場所に戻ってくることができますので、どうぞ安心してください。また、過去の自分の身体からは自由に出たり入ったりできます。自分の身体の中にいると、恐怖や痛みも直接的に感じるかもしれませんが、身体から出て少し離れたところから見れば、自分が主人公の映画でも見るように客観的に体験できます。

このような対策もありますが、実際のところ、あなたが恐怖でどうにかなってしまうような恐ろしい体験はしないと思っていただいて大丈夫です。退行催眠によってあなたが体験する過去は、あなたがかつて体験したものであり、既にあなたの一部となっています。まったく異質で耐え難いものとして体験されることはありません。また、前述したとおり、あなたに見せる過去を選ぶのはあなたのハイア―セルフです。あなたのことを最もよく知っていて、常に守り導いてくれている存在が、あなたを癒す目的で選ぶのです。あなたをただ怖がらせるだけのものを選ぶはずがありません。

私の体験から少しお話ししましょう。私が初めて退行催眠療法を受けたのは、まだレムリアン・ヒーリング®も催眠療法も学んでいない、もう7年ほど前のことです。当時の私は、なんとしても関節リウマチを治したくて、どのような悲惨な過去世にも向き合う覚悟でセッションを受けました。というのも、その少し前に受けたヒーリングの先生から、「あなたは魔女狩りに遭って体を切り刻まれている」なんて言われていたからです。

そんな私の覚悟に反して、ハイア―セルフが見せたのは、病気と関係があるのかよくわからないいくつかの場面でした。特に恐ろしいものもありませんでした。そして、ハイア―セルフは言いました。「初めてだから、差し障りのないものを見せた」と。

早く病気を治したかった私は、「そんな忖度しなくてよかったのに」と少し残念に思いましたが、それくらいハイア―セルフは優しくて、不用意に恐ろしいものを見せることはないのです。

念のために付け加えておきますと、あの時病気を治す核心に迫れる過去世は見られなかったとはいえ、ハイア―セルフから奥深いメッセージがもらえましたので、セッションを受けてよかったと思っています。あの時病気が治っていたら、私はヒーリングも催眠療法も学ぼうとは思っていなかったでしょう。病気は、私が今の道に進むためになくてはならないものだったので、あの時点で治ってはいけなかったのだと思います。

若い時は見られなかった場面を、年齢と経験を重ねて十分に準備が整ってから細部まで見ることができた、という話も聞きます。あなたの手に負えないものを、ハイア―セルフが見せることはないのです。どうぞ安心して、ハイア―セルフがあなたのために用意した癒しの道を進み始めてくださいね。

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