「エンパス」ってご存知ですか?
初めて聞いたよ
言葉は聞いたことがあるけど、よく知らないって人も多いんじゃないかな
実は私も、去年の秋ぐらいまではよく知りませんでした。「とても繊細な人」ぐらいの認識で、「なんか大変そうだな」と。
でも、「自分もそうだったんだ」と気付いてからは、それまでなんとなく感じていた「生きづらさ」がすべて「エンパス」で分類できることを知り、しかも対処法があることもわかって、
エンパスばんざ~い!!
と叫びたくなりました。それくらい、楽になれたのです。
さらに、「エンパス」という視点を加えて周囲を見回すと、サロンにいらっしゃるお客様やお知り合いの方々の中に「もしやエンパスでは…?」と思われる方が結構多いことに気付きました。
そこで、その方々に「エンパス」についてお話ししてみたところ、「わかって良かった!」と大変喜ばれたのです。
それ以来、できるだけ多くの方々にエンパスについて知っていただき、ご自分がエンパスであると知らずに苦労されている方には、ぜひ気付いて楽になっていただきたいと思うようになりました。
ということで、先日「タピ大」で講座をさせていただいた内容と私の実体験も踏まえて、これから数回に分けて「エンパス」についてシェアしてみたいと思います。
エンパスは「共感力」の高い人
エンパスとHSPの違い
HSP(Highly Sensitive Person)については、2~3年前に「繊細さん」の本がベストセラーになりましたので、ご存知の方も多いかと思います。
はい、「敏感すぎる人」のことですね。
- 刺激に敏感
- 光・音・匂いに敏感
- 大人数のグループが苦手
- 傷ついたり落ち込んだりしやすい 等
というような特徴があります。
エンパスもこのようなHSPの特徴を持っていますが、加えて
エネルギーと同調・吸収する能力が非常に高い
と言えます。
エネルギーってどういうこと?
そうね、わからない方もいるだろうから、少し説明しておきましょうか
すべてはエネルギーでできている
ここで簡単に、エネルギーについて説明しますね。
この世のすべてはエネルギーでできています。私たちの肉体や、身の回りにある机やイスなどのような形のあるものも、すべてエネルギーでできています。固くて静止しているように見えても、実際は振動していて、独自の周波数を持っています。
形のあるものだけでなく、形のないもの、例えば太陽の光や熱などもエネルギーです。テレビやラジオの電波もそうです。目には見えなくても、電波はこの空間を飛び交っていますね。局によって周波数が違い、チャンネルを合わせることで番組を見たり聞いたりできます。
実は、私たちの思考や感情もエネルギーです。思考や感情のエネルギーは、その人の肉体の周りに蓄積されています。怒りを抱けば怒りのエネルギーが、喜びを感じれば喜びのエネルギーが蓄積されます。
言わば、肉体の周囲に、思考や感情によって創られたエネルギー的な身体があるような感じです。私たちは、そのエネルギー的な身体で常に周囲の人や環境と交流しています。
誰かに会った時に、「あれ、この人なんか今日は疲れているのかな」とか「機嫌悪いのかな」なんて思ったことはありませんか? それは、エネルギーの身体同士で交流しているから伝わってきたのです。
エンパスは、このようなエネルギーと同調したり、エネルギーを吸収したりする力が非常に高いと言えます。それを簡単に表現すると、
共感力が非常に高い
ということになります。
並外れた「共感力」を持つエンパス
もちろん、普通の人も共感力は持っています。よほどのサイコパスでない限り、誰でも他者の気持ちや立場を考えたり想像したりできます。
しかし、エンパスの場合は推察するのではなく、その人と同じように感じたり吸収したりします。
例えば、大きな荷物を持ったおばあさんが、急な坂道を一人で上っているとします。
普通の人は、大きな荷物を「重そうだな」と思い、急な坂道をお年寄りが上るのは「体が辛いだろうな」と想像します。優しい人なら「手伝ってあげようかな」と考えるでしょう。
エンパスの場合は、その荷物の重さ、体の辛さをそのまま感じます。実際に重さを感じたり、体が辛くなったりするのです。
自分でも気付かないうちに同調したり吸収したりしてしまうので、怒っている人のそばにいるとなぜか自分もイライラしてくる、体調の悪い人のそばにいると自分も具合が悪くなってくる、などというようなことが起こります。
エンパスのタイプと能力
エンパスのタイプ
さて、エネルギーにもいろいろあります。エンパスがどの方面のエネルギーとつながりやすいかは、その人によって異なります。
ここでは、わかりやすいものをいくつか挙げてみます。
1.身体エンパス
他者の身体的な症状に敏感なエンパスです。
相手と同じところが痛くなったり、同じように具合が悪くなったりします。反対に、元気な人からは元気なエネルギーをもらうことができます。
2.感情エンパス
他者の感情に敏感な方です。相手の嬉しい気持ちや悲しい気持ちなどに同調したり、吸収したりします。
言葉にしなくても人の気持ちがわかります。自分の気持ちなのか他人の気持ちなのか、わからなくなることもあります。
3.植物エンパス
植物と交流できるエンパスです。水が欲しいとか、光に当ててほしいとか、植物の気持ちがわかります。
この能力が強いと、植物とつながって品種改良できる人もいるそうです。
4.動物エンパス
動物と会話したり、動物の気持ちがわかったりする方です。
アニマルコミュニケーターとして仕事をされている方もいますね。
5.地球エンパス
地球や気候などと繋がりやすい方です。
季節や天気によって体調が左右されたりします。
動物や植物の気持ちがわかるなんて、超能力みたいだね!
どんな能力でも、通常の能力を超えたら超能力だよね
エンパスは超能力者なの?
確かに、エンパスの能力は「超能力」のように思われるかもしれません。
でも、そう思ってしまうと「エンパス」が一気に「自分とはかけ離れた遠い世界の存在」になってしまいます。「私は超能力なんて持ってないから、エンパスじゃないわ~」という感じですね。結果、知っていれば役に立つはずの情報が得られなくなってしまうかもしれません。
以前テレビで、億の桁を一瞬で暗算できる人を見たことがありますが、私にはその方が超能力者に見えました(私には無理、笑)。スポーツで繰り出される超人的な技にしろ、通常の能力を超えたらそれは「超能力」と言えるのではないでしょうか。
ですから、エンパスの能力もそんな能力の一つとして、もっと身近に感じていただければと思います。
あなたもエンパスかも
日本人の5人に1人はエンパス
エンパスの割合は欧米では20人に1人だそうですが、日本ではもっと多く、5人に1人とも言われています。
日本人は、元々察する力が強い民族ですよね。主語がなくても何のことを言っているのかわかるし、空気を読んだり忖度するのに長けています。協調性があって、和を重んじます。それはエンパスに通じる資質です。
日本人にはエンパスが多いので、もしかしたらあなたの周りにもエンパスがいるかもしれませんし、あなた自身がエンパスかもしれません。
ここで、エンパスに多く見られる特徴についていくつかご紹介します。特徴を知れば、エンパスを身近に感じられるかもしれません。
エンパスの特徴
- 人込みが苦手で、長い時間その場にいると圧倒されるような感じがして疲れてしまう
- 人工的な香料や化学物質、チクチクする衣類が苦手
- カフェインや薬がよく効く
- 人のことは嫌いではない(むしろ好きだ)が、あまりに親密になると窮屈な感じがする
- 大人数の集まりよりは少人数、もしくは1対1の方が楽
- 一人でいることが好き
- 自然の中にいると元気になる
- 大都会より小さな町や田舎の方が落ち着く
- 周りの人に合わせようとする
- 注目されるのが苦手 など
いかがでしょう。
「あ、それってエンパスだからなの? なんだ~私もそうだわ」というものもあったのではないでしょうか?
ちなみに私はカフェインがよく効きます。朝にコーヒーを飲むのは大丈夫ですが、午後3時以降に飲んだら、その日の夜は寝られません(笑)。
前にも述べたとおり、エンパスにもいろいろなタイプがありますので、上記のすべて当てはまらなければエンパスではないということではありません。一つでも当てはまれば、部分的にでもエンパスである可能性があります。
エンパスは一人でいることが好きなので、コロナ禍の自粛で家に閉じこもりがちでもさほどストレスにならなかったりします。
でも、真逆のようですが、孤独を感じやすいというのもエンパスの特徴の一つです。人のことは嫌いではなく、むしろ好きなのですが、長い時間他者と一緒にいると疲れてしまいます。大人数の集まりが苦手で、何を話したらいいかわからず黙っていることも多いです。ですから、自分は人付き合いが苦手なんだと思い込んだり、人と一緒にいられないことに悲しみを感じているエンパスもいます。
ここまで見てきたことからわかると思いますが、現在、多くのエンパスが何らかの生きづらさを抱えています。次回は、エンパス特有の生きづらさについて述べてみたいと思います。